- CD取り込みでおすすめの形式・音質は?
- おすすめのビットレートは?
- それぞれファイル容量(圧縮率)が知りたい
CDをスマホやパソコンに取り込むとき、ファイル形式や音質設定がたくさんあって悩みますよね。
ズバリ、CD取り込みにおすすめの形式・音質は「AACで320kbps」です。
この記事では、CDを取り込むときのファイル形式・音質の選び方やおすすめを詳しく解説します。
tori
この記事を書いた人
年間100枚以上のCDを借りるレンタルおたく。
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CD取り込みにおすすめの音楽ファイル形式
いきなり結論、CDから音楽を取り込むのにおすすめのファイル形式はAACです。
形式 | 圧縮方式 | 拡張子 | 音質 | 容量 | 汎用性 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
MP3 | 非可逆圧縮 | .mp3 | 古くから使われている | |||
AAC | .m4aなど | MP3の後継規格 | ||||
WMA | .wma | Windowsの規格 | ||||
FLAC | 可逆圧縮 | .flac | iTunesは非対応 | |||
ALAC | .m4aなど | Mac,iOSの標準規格 | ||||
WAV | 非圧縮 | .wav | タグ非対応が多い | |||
AIFF | .aiffなど | Mac,iOSの標準規格 |
AACは古くから使われてきたMP3の後継規格で、非常にバランスの取れたファイル形式。
普通に聴く分には十分な音質で、音楽を大量に保存できる容量に圧縮してくれます。
AACであれば最近の再生機器はほぼすべて(と言っても過言ではない)対応しています。
たいていの人はAACで保存しておけば十分です。
しかし、そうは言っても音楽の聴き方は人によって違います。
次からはあなたに合ったファイル形式・音質の選び方を紹介します。
CD取り込みの形式・音質(ビットレート)の選び方
CDを取り込むときに気にすることは次の2つです。
- 保存容量
- 音質(ビットレート)
基本的に音質が良くなれば、その分だけ保存容量も大きくなります。
スマホやパソコンの容量とも相談しながら形式・音質を決めていきましょう。
保存に必要な容量はどれくらい?
CDから音楽を取り込むときは、スマホやパソコンの容量を圧迫しないように圧縮しながら取り込むことになります。
音楽ファイルには圧縮形式が3種類ある
音楽ファイルには大きく3つの圧縮形式があり、それぞれ特徴が異なります。
圧縮形式 | 特徴 | 使用形式 |
---|---|---|
非圧縮 | オリジナル音源のまま 音質劣化なし データ容量が大きい | WAV、AIFF |
可逆圧縮 | 元に戻せる形式で圧縮 音質劣化なし 容量は半分程度(50~60%ほど) | FLAC、ALAC |
非可逆圧縮 | 余分な音を取り除いて圧縮 容量が小さい(10~25%ほど) 音質劣化あり | MP3、AAC |
実際に必要な保存容量は…
今回検証したところ、60分のCDを取り込むのに非圧縮だと約600MB、可逆圧縮で約330MB、非可逆圧縮で約135MBの容量が必要でした。
形式 | 1曲(4分) | CD1枚(60分) |
---|---|---|
MP3(320kbps) | 9.16MB | 137.4MB |
AAC(320kbps) | 8.93MB | 133.95MB |
FLAC | 21.7MB | 325.5MB |
ALAC | 22.1MB | 331.5MB |
WAV | 44MB | 606MB |
AIFF | 44MB | 606MB |
実際にCDを取り込んで検証しました。
実際の測定値はこちら
形式 | CD1枚容量 | CD1枚圧縮率 | 1曲(4分)容量 | 1曲(4分)圧縮率 |
---|---|---|---|---|
MP3(320kbps) | 119MB | 22.7% | 9.16MB | 22.7% |
AAC(320kbps) | 118MB | 22.5% | 8.93MB | 22.1% |
FLAC | 325MB | 62.0% | 21.7MB | 53.7% |
ALAC | 329MB | 62.8% | 22.1MB | 54.7% |
WAV | 524MB | 44MB | ||
AIFF | 524MB | 44MB |
圧縮形式で容量にかなりの違いが出ることがわかったと思います。
次に10GBで保存できる曲数を計算してみると…
形式 | 10GBで保存できる曲数 | アルバム(12曲)だと… |
---|---|---|
MP3(320kbps) | 1,117曲 | 93枚 |
AAC(320kbps) | 1,146曲 | 95枚 |
FLAC | 471曲 | 39枚 |
ALAC | 463曲 | 38枚 |
WAV | 253曲 | 21枚 |
AIFF | 253曲 | 21枚 |
10GBでAACやMP3は1,100曲以上保存できるのに対し、FLACやALACはその半分以下、WAVやAIFFは4分の1以下です。
- 非圧縮(WAV,AIFF)は容量をめっちゃ使う
- 可逆圧縮(MP3,AAC)は容量をめっちゃ圧縮できる
どこまで音質を求める?
CDを取り込むときに多くの人が気にするのは、音質ではないでしょうか。
ですが、まずは次のサイトをご覧ください。
How Well Can You Hear Audio Quality?
- WAV
- MP3(320kbps)
- MP3(128kbps)
3種類の音質の聴き比べテストができます。(WAVだと思うものを選んでください)
何問正解できましたか?
正直、余裕で全問正解♪なんて人はいなかったと思います。
つまり、音質はそこまで明確な違いがわかりにくいということです。
音質の良さは「非圧縮 ≧ 可逆圧縮 > 非可逆圧縮」となります。
ビットレートって何?
ビットレートとは1秒間あたりの情報量のこと。
「kbps」という単位が使われます。
ビットレートが大きいほど音質が良くなります。
他にも「サンプルレート」「チャンネル」などの指標もありますが、とりあえずビットレートだけ抑えておけばOKです。
おすすめのビットレートは?
ビットレートは高いほど音質が良くなりますが、保存容量も増えます。
ビットレート | 1曲(4分) | CD1枚(60分) | 10GBだと… | アルバムだと… |
---|---|---|---|---|
320kbps | 8.93MB | 133.95MB | 1,146曲 | 95枚 |
256kbps | 7.16MB | 107.4MB | 1,430曲 | 119枚 |
192kbps | 5.42MB | 81.3MB | 1,889曲 | 157枚 |
128kbps | 3.63MB | 54.45MB | 2,820曲 | 235枚 |
おすすめのビットレートは320kbps。
ビットレートは取り込んだあとで下げることはできても、上げることはできないからです。
スマホやパソコンの空き容量があるなら320kbpsで取り込んでおきましょう。
FLACやALACのビットレートは?
可逆圧縮(FLAC、ALAC)では最適なビットレートを自動で決めてくれます。(可変ビットレート)
FLACやALACで取り込む場合はビットレートは気にする必要はありません。
非圧縮(WAV、AIFF)ではビットレートはCDと同じ1,411kbpsになります。
ケース別おすすめの形式・音質
ケース別におすすめの形式・音質を紹介します。
ケース | おすすめ形式・音質 |
---|---|
音質と容量のバランスを重視したい | AAC 320kbps |
AAC非対応の機器で再生したい | MP3 320kbps |
ディスク容量に余裕がある | FLAC、ALAC |
とにかく音質を劣化させたくない | WAV、AIFF |
音質と容量のバランスを重視するならAAC
音質と容量のバランスが一番良いのはAAC形式。
元データの10~25%の容量まで圧縮できるので、少ない容量でも大量の曲を取り込めます。
音質も聴いていて違和感のないレベル。
何万円もするハイレゾ対応機器で聴き比べない限り、音質の違いはほとんどわかりません。
ビットレートは320kbpsで取り込んでおけば、あとから自由に調整(256kbpsや192kbpsに変換)できます。
古いものなどAAC非対応の機器で再生するならMP3形式を使いましょう。
ディスク容量に余裕があるならFLAC
パソコンやスマホのディスク容量に余裕があるならFLACやALAC形式で取り込んでもよいでしょう。
圧縮率はAACやMP3に及びませんが、元のCDと同じ音質(音質劣化なし)で再生できるのが強みです。
ただし、再生機器によってはFLACやALACに対応していないので注意が必要です。
音にこだわる、劣化させたくないならWAV
保存容量は気にしない、とにかく音質重視ならWAVやAIFFで取り込みましょう。
元のCDと同じ音質を保って取り込みできます。
パソコンやスマホの容量がいっぱいになってきたら外付けHDDなどにコピーするか、空のCDにそのまま焼いて保存しておくという手もあります。
AAC 320kbpsで取り込んでおけば十分
- 基本的にはAAC 320kbpsで取り込めばOK
- ディスク容量に余裕があるならFLAC、ALAC
- 音質を劣化させたくないならWAV、AIFF
よほど高価なハイレゾ対応機器で音楽を聴く人以外は、CDはAAC 320kbpsで取り込むのがおすすめ。
保存容量が圧倒的に小さくなり、音質もCDとほとんど違いがわからないレベルです。
ディスク容量が足りない場合は、ビットレートを下げれば容量を節約できます。
ディスク容量に余裕がある人や、どうしても音質にこだわる人はFLAC、ALACやWAV、AIFFを試してみましょう。
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